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「炊いた後のご飯も美味しく味わいたいけど味が落ちている・・・」
「電気を使わずに美味しく保温したい・・・」そんな方には、おひつがおすすめです。おひつは、白米の乾燥を防いで美味しさを長引かせる効果があります。
この記事では、おひつについて、使い方やお手入れ方法についてわかりやすく解説します。
おひつとは?
おひつとは、炊いたごはんを移し入れておく容器のことです。通常は、炊飯器で炊いたご飯をそのまま長時間保温すると、乾燥して固くなります。しかし、おひつに入れておくことで、適度な水分を長時間保存できます。
昔は、檜やさわらなど木製のものが使われていましたが、最近では陶器製のおひつも増えてきました。
おひつの種類
おひつは、製品によって性能や使用方法や手入れ方法が異なります。
ここでは、木製のおひつと陶器のおひつについてわかりやすく解説します。
木製おひつ
木製おひつは、木材の自然な調湿作用でご飯の水分を吸収する作用があります。そのため、米から出た水分でべたつくことなく、ふっくらとした状態を保ち、白米の甘みが増します。
また、保温効果もあるため、すぐに冷めることもありません。さらに、木材には抗菌作用があるため、雑菌の繁殖を抑えてご飯を衛生的に保存できるメリットもあります。
ここでは、木製おひつの使い方とお手入れ方法についてわかりやすく解説します。
木製おひつの使い方
まず、炊きたてのご飯をおひつに移します。このとき、ご飯を入れる前に、水で軽く湿らせておくとご飯がくっつきにくくなるため、少し水を馴染ませておきましょう。
おひつに移したら、ご飯を軽くかき混ぜて広げます。かき混ぜることで余分な水分が飛び、ご飯がべたつかずふっくらと保たれます。ご飯が冷めたら、おひつに蓋をして保存しておきましょう。
もし、ご飯が冷めてしまった際でもおひつごと電子レンジで再加熱するのは危険です。木が過度に乾燥して割れやすくなり、破損の原因になります。電子レンジで温める際には、必ずおひつからご飯を取り出して、別の容器で再加熱しましょう。
木製おひつの手入れ方法
おひつを使い終わったら、すぐに水で洗い流しましょう。ぬるま湯を使うと、汚れが落ちやすいのでおすすめです。洗剤を使うと、木に染み込んでしまう可能性もあるため、おひつを洗う際には洗剤は使わず、柔らかいスポンジで優しく洗いましょう。
洗浄後は、水分をしっかり拭き取り、風通しの良い場所で自然乾燥させします。直射日光は避けて、乾燥機も使用しないようにしましょう。
直射日光での乾燥や乾燥機を使用すると、急激な乾燥により割れてしまう可能性があります。必ず直射日光を避けて日陰で乾燥しましょう。
また、乾燥が不十分だとカビの原因につながるため、完全に乾燥するまで蓋を閉じないようにしましょう。さらに、乾燥したおひつを湿度の高い場所で保管するとカビが生える可能性もあるため、風通しの良い場所がおすすめです。
陶器のおひつ
陶器のおひつは、陶器の素材特性により、ご飯をふっくらと美味しく保つ効果があります。そのため、ご飯の風味を保ちながら美味しく保存できるのが特徴です。他にも陶器は、表面に微細な孔がほとんどないため、菌や臭いが染み込みにくく、衛生的に使用できます。
また、カビが生える心配がなく耐久性にも優れており手入れも簡単です。
以下に陶器のおひつの使い方とお手入れ方法についてわかりやすく解説します。
陶器のおひつの使い方
新品の陶器おひつを使う前には、製造過程で付着したほこりや汚れを落とすため、最初に水で軽く洗い流します。また、使い始める前に30分程度水に浸しておくことで、陶器に適度な湿り気が加わり、ご飯がくっつきにくくなります。
炊きたてのご飯を炊飯器から陶器のおひつに移し、しゃもじでご飯を軽く混ぜ、余分な蒸気を逃がしながらふっくらとさせます。陶器のおひつは、蓋をすることで保温効果を高められるため、こまめに蓋をするようにしましょう。
ご飯を長時間保存する場合は、おひつごと冷蔵庫に入れます。陶器おひつは冷蔵庫内でもご飯が乾燥しにくいためそのまま冷蔵で保存しても問題ありません。
電子レンジ対応のおひつであれば、冷蔵庫から出したご飯をそのまま加熱できます。
陶器のおひつの手入れ方法
陶器おひつのお手入れ方法として、すぐに水かぬるま湯で洗い流します。陶器は、耐久性が高いため、洗剤を使用しても問題ありません。頑固な汚れ等がある場合は、ぬるま湯に少量の洗剤を加え、しばらく浸け置きしてから洗うと落ちやすくなります。
洗浄後は、しっかりと水分を拭き取り、風通しの良い場所で自然乾燥しましょう。直射日光は、体温が上がってしまうとひび割れの原因にもなるため避け、陰干しすることをおすすめします。
おひつの使い方を理解した上で選ぼう
おひつは、白米の旨みを長時間持たせるために便利な道具です。しかし、正しいお手入れの方法や保管方法をしなければ、カビが生えて長持ちしません。おひつを手に入れたら、正しいお手入れ方法を把握した上で使用することが重要です。
おひつには素材にも種類があるため、それぞれの使用方法やお手入れ方法を理解した上で、好みの素材やデザインで選んでみるのもいいでしょう。
特に、適度な湿度を保つ陶器製のおひつは、ご飯の乾燥を防いでふっくらとした状態を保つのに最適です。
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