読みもの
やっと出会えたお気に入りの陶器。こんな経験はありませんか?
しばらく使っているとシミや汚れが目立つように…
また洗ったところなのにニオイが気になる…
できるだけ綺麗な状態で、長く使いたいですよね?
そこで今日は陶器の購入後のお手入れ
「目止め」についてお話させてください。
目止めとは?
お米のとぎ汁などのデンプンを含んだ液体に器を浸け置き
、器をデンプン質でコーティングすることを 「目止め」 と言います。
お料理などによる、水分 (煮汁) や油分の染み込み原因となる
陶器表面の細かな穴をふさぐ役割を、このデンプン質が担ってくれます。
必ず目止めはしなければいけないのか?
陶器を目止めすることは、一般的にはおすすめされていますが、
すべての陶器に必ず必要というわけではありません。
経年による変化を味わいとして楽しまれる場合は必要ありませんが、
冒頭でもお伝えしたように購入した状態を長くキープしたい時はおすすめです。
目止めのタイミングはいつ?
目止めは陶器を購入した直後に行うのがおすすめ。
というのは、表面に不純物や汚れが付着する前にお手入れしておくことで、
購入後の状態を長くキープする土台を作ってくれます。
目止めの手順(お米の研ぎ汁を使う場合)
・器が浸かるまで、お米のとぎ汁を鍋に入れて下さい。
(※お米のとぎ汁が薄すぎると、目止めの効果が低くなります。白濁状態で、鍋の底が見えないくらいが最良です。)
・火にかけ、沸騰する前に弱火にし、15分くらい煮る
・火を切り、器を浸したまま常温になるまで自然に鍋を冷まします。
(注) 破損の原因となりますので、決して、器を急冷しないで下さい。
・器をお鍋から取り出し、よく洗い、しっかりと乾かしましょう。
半年に1回くらいのペースでしていただくのがおすすめです。
少し面倒ですが、せっかく見つけたお気に入りの陶器、
作り手の想いとともに長く愛用していただけると嬉しいです。
目止めをしているゆったりとした時間もお楽しみいただけると幸いです。
今日の内容が少しでもお役に立てると私たちも嬉しいです。
本日もご覧いただきありがとうございます。