読みもの
お茶碗は私たち日本人にとって、
毎日のように使う身近な暮らしの道具です。
自分用でも家族や友人に贈る際にも、
好みのデザインなのはもちろん、
使いやすく、長く愛用できるものを選びたいですよね。
でもお茶碗選びっていろいろ形や
大きさがあって選ぶのが難しい…
そこで今回はお茶碗選びについてご紹介します。
大きさは「食べる量」と「何を盛り付けるか」で決める
あまり細かく考える必要はなく、
お茶碗として大きすぎたり
小さすぎたりしないかくらいで大丈夫です。
ダイエットをされている方や
栄養バランスを気にされている方は、
糖質が気になるからごはんは
少なめにされているかと思いますが、
小さめのお茶碗を選ぶと盛った際に
さみしい見た目にならず満足感が得られます。
そして、もうひとつ大きさを
検討する際の材料として
注目いただきたいのが、
「お茶碗にどんなものを盛り付けるか」
白ごはんだけを盛るのか、
それともごはんに何かを乗せたり
混ぜたりするのか、ということです。
納豆ごはんや卵かけごはん、
お茶漬けを食べることが多いのであれば、
少し大きめのお茶碗のほうが混ぜやすく安心感があります。
自分に合った素材のものを選ぶ
一般的には陶器より磁器の方が丈夫だとされていますが、
それはあくまで素材自体の強度を比べた場合の話で、
磁器が陶器より優れているというわけではありません。
陶器の風合いが好きだけど、
できれば丈夫なうつわが良いという方は
手に持った際の重さが気にならないのであれば、
厚めの陶器を選んでいただくのもひとつです。
また磁器は素材自体は強いですが薄づくりのものが多いため、
チップ(縁の欠け)が起こりやすい特徴もあります。
このように磁器だから絶対大丈夫ということはなく、
どんな素材でも丁寧に扱うことが大切です。
素材を知ることで選択肢を狭めるのではなく、
それぞれの苦手なこと、得意なことを知った上で、
長く使えるお茶碗に出会っていただけるのではないかと思います。
迷ったときは見た目の好みを大切に
やっぱり大切にしたいのが
「好みのお茶碗を選ぶ」ということです。
毎日手に取るお茶碗は、
見た目から気分を上げてくれるものがいいですよね。
和洋中をお料理を選ばないか、
手持ちのうつわと相性はいいだろうか、
そういったことも大切です。
でも考えすぎて迷ってしまう時には、
お茶碗だけを見たときにピンときたものを
選んでいただくのが一番だと思います。
良い茶碗、器との出会いは一期一会です。
ご自身用でも、贈答用でも、選ぶところから楽しめたら、
器ってもっと楽しいものになりますよ。
今日もご覧いただきありがとうございます!