読みもの
土鈴とは土を焼いてつくった鈴で古くは魔よけや通報などに用いられましたが、今は郷土玩具として各地に残っています。
土から生まれた「土鈴(どれい)」の音色は忙しい日常を忘れ心を癒してくれます。
古来より縁起物やお守りとして、また玩具や楽器として用いられてきました。
手のひらに乗せて軽く振ってみると、からころからころ・・・素朴で優しい土の音色がします。
豊かな大地の贈り物・・・「土鈴(どれい)」は、世界に類を見ない日本だけのもの。
国内のいたる所で素朴な土の鈴が作られました。
手のひらに乗る丸みを帯びたその形は、優しく手になじみます。その素朴な魅力に触れてみませんか?
土鈴の起源・歴史
その起源は古く、縄文時代の遺跡や古代の祭祀遺跡から発掘されています。当時は、球形または楕円形で穴が無く、粘土・砂・植物繊維を混ぜて焼成しました。
江戸時代以降には、郷土玩具や縁起ものとして多く作られ、機能や用途が正確には特定できない“第二の道具”に属しました。
音を出す道具である楽器も、その始まりは縄文時代から。草笛、角笛、土笛、石笛、そして土鈴の他、口部分に突起のある有孔鍔付土器(ゆうこうつばつどき)や太鼓など、お祭りの道具として用いました。
玩具(がんぐ)としての土鈴が登場するのは、江戸時代初期に京都の伏見の土焼きの一つとしてつくられたのが最初とされます。
それを打ち鳴らせば、除魔の呪力があると古くから信じられており、祭典に用いられたり、また魔除けの御守りともなっています。
古くから受け継がれるこの素朴な土の音をいつまでも大切にしたいですね。
目でも耳でも楽しませてくれてユーモラスで個性的な土鈴たちをラッキーアイテムとして身につけたり、オブジェとしてインテリアで楽しんでみませんか?
鴻月では信楽焼のかわいいたぬきちゃんの土鈴を扱っております。開運招福のオブジェとしてご自宅や贈り物にもおすすめです。
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